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加古郡播磨町 土山の歯科医院 一般歯科・高齢者歯科・小児歯科・審美歯科・インプラント・ホワイトニング・訪問治療         

高齢者歯科


■高齢者の口腔(お口の中)の特徴

運動能力や記憶力などと同様に、お口の中も加齢によって、歯や歯肉、顎、唾液腺、口腔粘膜などの変化が数多くみられます。

高齢者の歯は長年、食べ物を噛んできたため、歯の噛む面(咬合面)がすり減り(咬耗)、長年の誤った歯磨きなどによっても摩耗しています。歯そのもののの形状の変化は、歯並びを変化させ、顎のスムーズな動きや咀嚼にも影響を及ぼしてしまうのです。

高齢期に歯を失うの本数が増える最大の理由は歯周病の増加です。
歯周病は、P. ジンジバリス(グラム陰性嫌気性菌)をはじめとする歯周病原細菌による感染症です。
疾病や疲労、ストレスなどにより免疫力が低下し、環境が悪化すると歯周病も悪化します。

歯周病の悪化は歯の周辺組織にダメージを与え、放っておくと歯を失う結果をまねき、正常な食事の妨げにつながります。

また高齢者の約半数近くが口の渇き(口腔乾燥)を自覚していると言われています。
唾液は口腔内を湿らせて口腔粘膜や歯を保護すると同時に、食べ物を噛んだり(咀嚼)、飲み込む(嚥下)、消化吸収を助けています。また、唾液そのもので口腔の汚れを洗い流し、殺菌作用により口腔内を清潔に保ち、適切な環境を維持しています。

唾液の分泌機能が低下すると、摂食そのものにも支障をきたすとともに、殺菌作用も低下し、口腔内の細菌が誤って気管に入ってしまうことがあります。気管に入ってしまった異物に含まれる細菌が原因で肺炎(誤嚥性肺炎)になる場合もあります。


■口腔の健康を保つためには日頃のケアが重要

口腔ケアは、口腔内の歯や粘膜、舌などの汚れを取り除く器質的な口腔ケアと、口腔機能の維持・回復を目的とした機能的口腔ケアがあります。

器質的な口腔ケアはお口の中や入れ歯を清潔にして、細菌の増殖を防ぎ、虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎、感染症などを防ぐことを目的としたものです。
歯ぐきや歯、舌、頬などの粘膜、入れ歯などについた歯垢(バイオフィルム)を落とすため、歯磨き、うがい、入れ歯の清掃、舌や口の粘膜の清掃などを行います。

機能的な口腔ケアは噛む・飲み込む・話す・呼吸するといった口の機能低下を防ぐことが目的のもので、噛む力や飲み込む力を強く維持するための、唾液腺のマッサージ、頬や舌、筋肉のマッサージなどがあります。